副音声カウントダウン[2]
2話の思い出。
私がTwitterで見た広告は、冒頭バージョンと、この場面(第2話)バージョンの2つでした。
冒頭版は、最初の5ページだけで「この二人は両片想い」ってわかる構造になっているのが素晴らしいと思いましたし、
そして、第2話の方は、この絵でも引用させていただいた西田くんのセリフが本当に、「恋をしている人の、純粋でキラキラした気持ち」そのもので、今思えば私は、この9ページだけで、この漫画にもう、しっかり捕まっちゃってたのかもしれませんね。
* * *
こないだの日記の中で、私は、「(少女の頃は)アシタカのように清く正しく、『混沌の中でも光をみつける生き方をしたい』と思ってた(重症)」と書きました。
私はどうも昔からこんな感じで、「このキャラクターに萌える(ときめく)」をすっ飛ばして、「このキャラクターみたいになりたい」の方へ行っちゃうところがあるようです。
それは熟練の大人になった今も実は変わっておらず、「副音声〜」を読んでいる時も、何回、「野崎さんみたいになりたい」と思ったか分からなかったりします。
いつでも温厚、いつでも頼りになる上司の野崎さん。
お家もいつも綺麗で、西田くんにも「いつ来てくれてもいいんだからね」とヨユーで言える野崎さん。
恋に関してだけ、じたばたしてしまうところが、またさらに魅力的。
私は野崎さんみたいな「素敵な大人」になりたすぎて、5話を読んだ後、「そうか、ちゃんとした大人は、お客さんが来たらすぐペットボトルの新鮮なお水を出せるのか!」と目覚め、以来、家にペットボトル水を常備するようになりました。災害対策としてもバッチリです。
それから9話の思い出にも書きましたが、「素敵な大人はキーホルダーではなく、キーケースに鍵を入れる」ということに気づいたので、9話の読後、速攻、キーケースを買いました。おかげで「職員証・PASMO・家の鍵」の3点セットをコンパクトに携帯することができて、とても便利になりました。(その分、これ丸ごと無くしたら終わりなんだが……)
……などというエピソードを行きつけの本屋さんでお話ししましたところ、優しい本屋の店主様は、
「なんかリラさん、かわいいね☺️」
と、言ってくれたのですが、私は
「あ、これが私のホロスコープにある『永遠の中二病』の星(※)の本領発揮ってことか」
と気づいたりしたのでした。(※水星と金星の60度)
そんな野崎課長が、私を一番助けてくれたのは、うちの職場がカオス状態になって、私が精神面を強く持たなくてはならなくなったときでした。
「混沌(カオス)」の中に光を見出すならアシタカじゃないんかい。いえいえ、この時の私の救世主は、他ならぬ、野崎課長でした。
その頃のうちの職場は、あれから2年以上経った今でも当時の関係者同士で「あの頃はありえんかった。」と語り合えるほど、散々な混迷期にありました。
そしてその中でも私は、役職があるわけでもないのに、キャリアが最長ということで「実質的なリーダー」をさせられ、解決のために陣頭指揮を取らないといけないという、なんとも難しい状態にありました。
ですが、役職がないため非常に動きにくく、また後々分かったのですが、カオスの中心の人々から影で酷いことまで言われていたとかなんとか。
そんな理不尽にすり減らされる日々の中、私は本の中で穏やかに微笑む野崎課長を見つめては、
「教えて野崎課長……いい上司とは……良きリーダーとは……どんなものですか……」
と、語りかけ、穏やかなリーダーシップが必要な日には「心に野崎さんを召喚するのだ」と呪文のように唱えたりしていたのでした。
(なお、このカオスは、少々時間はかかりましたものの、その後、無事終息しました。カオスたちは去り、彼らが私について言っていたことは、誰も鵜呑みにしてなかったことが分かったし、信頼できる方々が私の「味方」であることを公言してくれたので、今となっては「いつか将来に活かせる経験」として消化(昇華)しています……あの時の皆さん、本当にありがとう……。)
それにしても。
こうして振り返りますと、野崎さんにもらったものは、「愛」「ときめき」「切なさ」そして「勇気」と「社会人としてあるべき姿勢」。こんなにあったんですね。BL漫画でこんな受け取り方するやつ、おる?ここにおる。
まあ、とにかく一番言えることは、やっぱり野崎さん大好き♡ってことですね。「♡」なんてつけたら、西田くんに怒られますかね?
さて最後に、最近の実家での出来事を。
先日、父と母は、テレビを買いに電気店に行きました。
うちの猫が母娘で追いかけっこをしてるうちにハッスルしすぎて、テレビを倒して破壊したためです。
テレビコーナーの店員さんに、「いつもどんな番組を見られますか?」と聞かれたうちの母、なぜか正直に、
「最近は、アニメを見てます」
と回答したらしい。母の最近の口癖は、「ドラマはつまんないから、アニメ見てる」なのです。(YouTubeは全然見ていないのでOKです。)
すると店員さん、「私もです!何見てらっしゃいますか?」とさらにご質問くださったそう。
「……お母さんね、『フリーレン』と『薬屋のひとりごと』は見てます、って答えたんだけど、『SPY×FAMILY』まで答えると、ちょっとマニアックかなって思ってやめといたわ」
「いや、なんでその二つ答えて『SPY×FAMILY』で躊躇すんの? そこまで答えたらあと一緒じゃん。っていうか一番のメジャーどころじゃん」
「そう?あと、『マッシュル』や『ダンダダン』も見てるけど、そこまで答えるとお姉さんも困るかなと思って」
母の趣味はこのように、基本、少年漫画系です。なので私は母に「お母さんは中二病。」という称号を与えました。母は自分に与えられた称号に、めちゃくちゃウケてました。
ちなみにそんな母は、もうすぐ70歳です。
ですので、私が「永遠の中二病」なのも、これは間違いなく、逃れられない血筋なのでしょう。
ああ、教えて野崎さん。
こんな筋金入りの、純然たる中二病血統の人間でも、野崎さんみたいな素敵な大人になれるのでしょうか?

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